ガイドブックにも載っていない場所へ
【世界一周8日目】
ほぼ寝られない夜を過ごし、
それでもどうしても行ってみたかった街へ移動した。
シルバーアクセサリーの有名なタスコへ
クエルナバカからバスで1時間半のところにある。
クエルナバカのバスターミナルからは頻繁にバスが出ているので
10分後に乗れるチケットを買えた。
タスコって?
昔、北中米で初めて鉱山が造られ、銀の発掘で栄えた街。
今でも昔ながらのコロニアルな街並みと
シルバーアクセサリーを求めてたくさんの観光客が訪れる。
街は坂だらけで体調が良くない私にはなかなかキツイ。
でも来たからには観光しようと街に出た。
なぜか旅人に有名な場所
ガイドブックにも載っていないけど旅人になぜか有名な
キリスト像のある丘に向かった。
ポリスを見つけて英語で話しかけるとスペイン語で返された。
でも隣にいたポリスが英語が話せる人で日本にも来たことがあるそう。
彼が乗合バスを捕まえてくれて、
ドライバーに行き先を伝えてくれたおかげで乗ることができた。
こうやっていつもいろんな人に助けられる。
「ここだよ」とバスを降ろされ、何もない道を進むと
そこに写真で見せてもらった風景があった。
こんなに高い丘に来ていたとは!
まるで家がミニチュアのおもちゃのように見えた。
日本には無い赤レンガの屋根の家が連なる風景。
どこかヨーロッパのように見えた。
旅人情報ノートを作る意味
ガイドブックに載っているところももちろん巡るけれど、
やっぱり同じ旅人からのリアルタイムの情報が1番正確で役立つ。
だから当時、「旅人情報ノート」を作っていた。
自分が行っておすすめしたい場所や、そこへの行き方、
おすすめのお店をメモしおく。
そしてホステルで出会った旅人と情報交換するときに使う。
その人からもらった情報もそこに書き込む。
そうすることで自分のオリジナルガイドブックが出来た。
これほど役立つものは無いと思う。
迷うのも旅の醍醐味
帰りは、バスを降りたところにきたバスに乗って
適当な場所で降りてみた。
このコロンとした可愛い車は全てタクシー。
昔ながらが残っているって素敵。
完全に迷子になって彷徨っていると市場に着いた。
フルーツ、野菜、お花、衣類、なんでも売っている。
そして地元の人たちでごった返している。
観光客はあまり来ないのか、とてもジロジロ見られた。
スペイン語が話せたのなら
数分後、この写真に写っているおばちゃんが後ろから話しかけてきた。
またもや完全スペイン語。
でも笑顔。
何やら先導してくれている感じだったので、
少し怪しいと思いつつも付いていってみた。
すると連れてきてくれたのは、ここもガイドブックには無い
カテドラル(教会)が綺麗に見える場所だった。
おばちゃんはまた何かを私に笑顔で行って去ってった。
「グラシアス!」以外言えない悔しさ!!!!
おばちゃん本当にありがとう。
体調も悪くなり、坂だらけの街を歩いた疲れもあり、
1度ホステルに戻って休んだ。
選ばれし夜景を見に
夜7時。
タスコは「世界で美しい夜景都市8位」に選ばれたこともある。
力を振り絞って外に出てみた。
昼のコロニアルな可愛さとは変わって、
夜はキラキラ輝く美しい街に顔を変えていた。
私が昼に行ったキリストの像も煌々と輝いていた。
この景色を見てみたかった!
絶対にまた戻ってくる
でもシルバーアクセサリーも買えず、
思ったほど回れなかったから、
この街はリベンジ決定の街となった。