いつだって、世界は青空だから

世界を渡り歩いてきました。どんな時だって、どこで見たって、青空は繋がっていた。

旅人から旅人に繋がる恩返し

【世界一周28日目】

 

 

生まれて初めての長時間の夜行バス。

 

その時間・・

 

 

 

 

16時間!!

 

 

夜行バスの行き先

 

 

 

オアハカから向かった先は古代都市パレンケ。

 

 

16時間の夜行バスは山道クネクネで車酔い。

 

酔いやすいので酔い止めを飲んでいたにも関わらず、

 

全く寝られない耐久レースのようだった。

 

 

オアハカからこのルート通る人多いけど、

 

酔い止め飲むのを忘れないように!

 

 

 

ネットに無い宿

 

 

パレンケは小さい街だからか、

 

HostelworldやBooking.comで検索しても宿がなく、

 

仕方ないので飛び込みで探すことにした。

 

 

Posada Naccha'n-Ka'an

 

宿らしきところを回ってみるも、

 

なかなか空きがないか、めっちゃ汚い宿ばかり・・

 

4つ目の宿を見せてもらったら、

 

なんだか面白そうだったので泊まることにした。

 

 

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www.booking.com

 

 

  • コスパ ★★☆☆☆(1泊なら良し)
  • 清潔さ ★☆☆☆☆(清潔感はない)
  • 朝食 ☆☆☆☆☆(ついていないので評価なし)
  • Wifi ☆☆☆☆☆(ついていないので評価なし)
  • おすすめ度 ★★☆☆☆(バスターミナル近いので大荷物なら)

 

※探してみたらネットにも情報があり、

 

私の泊まった時とは全然内装もリニューアルされてるので

 

あくまで当時の情報として・・

 

 

 

私が面白いと思ったのはドミの部屋。

 

階段を3階まで上るとそこは屋上!でも部屋!

 

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そうなんです。

 

屋上にとたん屋根が付いているだけの半分屋外のドミ!

 

雨漏れの形跡たくさんあるし、窓も閉められない。

 

なんかこれを見せてもらったときに、

 

車酔いで疲れていたからか面白い!と思い泊まってみた。

 

セキュリティーもないけど、

 

泊まってる人も誰もいないし、

 

フロントのおばちゃんは良い人だったし。

 

シャワーは水だし、トイレはあんま流れないけど。

 

夜は雨が降ったからベッドをずらして濡れないようにして、

 

でも日本から持ってきた文庫本は

 

湿気でクルクルに丸まっていた。

 

 

 

今の情報から見ると、私が泊まったときは

 

まだ建設中だったのかな?

 

 

 

思わぬ素敵な出会い

 

宿を探しているときに素敵な出会いがあった。

 

 

早朝7時にバスが着き、

 

車酔いでフラフラな体でトイレを探していた。

 

 

でもパレンケのバスターミナルはただのバス停なので、

 

どこかのホテルか宿で借りようと思っていた。

 

 

バスターミナルの斜め前にあった安めのホテルに行き、

 

部屋の値段を聞きつつトイレを借りたいと言った。

 

英語の分からないおばちゃんが手を払った方に行くと、

 

そこはホテルの廊下。

 

 

フラフラでうろうろしていると、

 

一部屋のドアが開いて日本人の男性がいた。

 

声をかけてくれてすぐ後ろに女性の姿。

 

 

「今夜行バスで着いたけどトイレ探してて

 

フロントのおばちゃんにこっちって言われたけど

 

どこかわかりますか?」

 

 

すると女性が「私たちの部屋の使っていいよ!」と。

 

 

本当に申し訳ないと思ったけど、

 

個室のトイレをお借りした。

 

 

その上、私のこれからのルートの話をしたら

 

次に行くグアテマラの硬貨とメキシコのお金を

 

すごい良いレートで両替してくれた。

 

 

そこから少し話し込み、

 

夜一緒にご飯食べない?と誘ってくれた。

 

 

「恩返しだから!」

 

腹ぺこすぎた私は1人でタコスを食べてから

 

待ち合わせに向かった。

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彼らは新婚旅行でグアテマラとメキシコを

 

回っている夫婦だった。

 

旦那さんの方は20代のときに私のように

 

バックパッカーをして世界を回っていた。

 

それもあって私の風貌を見て親近感を覚えたと言ってくれた。

 

 

当時の私より10歳くらい年上の2人は

 

興味深く私のことを聞いてくれて、

 

更に旅することの楽しさをたくさん話してくれた。

 

 

久しぶりに日本語を話したのもあり、

 

時間が足りないと思うほど話し込んだ。

 

 

久しぶりにちゃんとした肉料理とかも食べて

 

お腹も心も満腹になると、

 

お会計をさっと済まされてしまった。

 

「自分の分は払います!!」

 

と言うと彼は、

 

「俺も若い頃貧乏で旅していたときに、

 

年上の人たちにたくさんお世話になったよ。

 

そのとき、その人たちには返せなかったけど、

 

どんどん若い世代にこうしていくことが

 

彼らに対する恩返しだと思うんだよね。

 

だからあなたがもし俺らに感謝してくれているのなら、

 

10年後に若い世代の旅人に奢ってあげな。

 

そうやって世界は回るんだよ。」

 

と言ってきた。

 

 

いきなり現れたボロボロの見ず知らずの女の子に

 

自分の部屋のトイレを貸してくれた上に、

 

色んな身になる話もしてくれて、

 

体力になるからとお肉をたくさん食べさせてくれた

 

この心の広いお二人は私の中では見本となる大人となった。

 

 

そしてこの約束は数年後の旅で

 

彼らの話をした上で、同じ話を若い世代の子にして

 

繋げる事ができた。

 

 

そうゆう温かい心を持って旅を続けていきたい

 

なんて思った夜だった。